紫 草
 

ムラサキ科の多年草。根は太く紫色で、茎は高さ50センチ程度。6月〜7月に白い小さな花をつけます。
古くは日本各地の山地に自生していましたが現在では、環境省の絶滅危惧種に指定されています。

■紫染めの原料として
紫草の根は、紫根と呼ばれ、アセチルシコニンと呼ばれる色素を含んでいます。昔から紫染めの原料として用いられ、「万葉集」にも数多く登場する植物です。

■薬用として
紫根は漢方薬でもあります。解熱、解毒剤として効果があるほか、外用薬としては、華岡青洲が作った紫雲膏(潤肌膏)が有名です。紫根と当帰を主薬としたこの軟膏は、火傷、凍傷、ひび、あかぎれ、切り傷などに大変よく効きます。
また、紫草のことを、ドイツ語で「ボラギノール」といいます。「ボラギノール」といえば、痔の薬として有名ですが、この薬も紫根を原料として作られていました。

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